初めて舞台を見にいきました。
なかなかきっかけがないと行かないものです。
会場に入ってまず思ったことは「想像の5倍は狭い!」ってことです。
このコメントを見て想像した空間より多分狭いと思いますよ?
この狭い空間で今から行われる公演によって、こんなにも舞台が広く見えるなんて。
こんなにも友情と人の心と家族に対する想いを考えさせられるなんて。
~ あらすじ ~
故郷を離れ外資系企業に勤める敦には、誰にもいえない秘密があった。
それは、15年前の嵐の夜。
高校生だった敦は、自分を虐待し続けてきた両親を、事故に見せかけ殺害し、決壊しかけた堤防の上から濁流へと流したのだ。
村には避難勧告が出ている。
誰にも見られていない。
そう思っていた敦だったが、無二の親友である雄大が、殺害現場を目撃していた。
敦は、雄大に秘密にするよう脅し、賭けをする。
「もしばらしたら、お前の未来はない。つまり、死だ。」
雄大は自分の命を賭け、敦は家族を賭けた。
約束の期限は、村がダムに沈む15年後。
そして敦は、村を離れ、雄大は村に残った。
恵まれない家庭環境で育った二人は、子供のころから賭けをしてよく遊んだのだった。
賭けるものは何でもよかった。
現実を忘れて楽しくなれるからだった。
友情の証だった賭け。
しかし今はもう友情でもなんでもない。
汚れてしまった友情を確かめるために、2年に一度、敦は村に帰り雄大に会う。
期限の年が近づくにつれ、敦は不安に耐えきれなくなっていく。
雄大が秘密をばらすのではないか。
再会のたびに昔と変わらない無邪気な表情を見せる雄大に、苛立ちを覚え、敦の心には雄大への殺意が芽生え始める。
村という閉鎖された空間で日に日にゆがんでいく雄大の心を知らないままに。
~ あらすじ ~
すごくシリアスな内容ですが、最初の方では要所要所で笑いもありました。
あっちゃん(敦)の殺したいという親への想い。
家族を持っているあっちゃんへの恨みの想い。
秘密をばらされるのではないかという不安。
自分で幸せを壊していくあっちゃんへの不信感。
それでも昔みたいに楽しく過ごせると期待する心。
・・・そして自分の行い、親友の死に後悔し、悩み、叫ぶ。
自分がもし、親を殺し、親友を抑え、何事もなかったかのように人生を生きる。
そう考えた場合、15年も正常でいられるわけがないと思う。
どんな手を使っても親友の側を離れない。
しかし信じたいという心は多くある。
年が経つにつれ、信じる気持ちは不安に変わり、苛立ちとなり、憎しみに変わる。
傍から見ればとんだ言いがかりですw
けど痛いほど伝わった気がする。
家族・親友がテーマとなった実に心にずしーんと響く公演でした。
つたない感想ですが、書いてみたり。
次の公演はすげぇ楽しいらしい!
次回も楽しみにしてます!
【三國湊座】
住所:〒913-0046 福井県坂井市三国町北本町4-6-48
電話:0776-81-3921
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日